心の不感症

人間は生きていて、どうにもならないことがある。

堪えられないことがある。

今回は少々うつな内容です。苦手な人はご注意を。

 

私は学校生活や家庭生活において、とても辛い思いをしてきたのだと思います。

というのは、今現在に至るまでにほとんどの感情を捨て去ってきているからです。

ここまでお読みになって、少し困惑している方がいらっしゃるかと思いますが、今日はこんな内容なのでご了承ください。

場合によっては離人症と言ったりするようですが、特に重度のうつ状態離人感は切っても切り離せない関係にあるように思います。

生活状態のあまりの悪さから、危険な行動(例えば自殺等)に走ってしまうのを回避するために、感覚、感情のスイッチをオフにしてしまっている状態を離人症というのですが、読んで字のごとく、全てのことが他人事のように思えてしまう感じなのです。

私の経験から言えば、肉親の死やいつも聴いていたショパン、お気に入りのパン屋のベーグル。全てに無関心になりました。何を食べても味がしない。何を見ても何の感慨も浮かばない。そんな状態になってしまっては、外に出ないのも当然です。

また、このような状態が長期に及ぶと、人生において重要な多くのものを喪失してしまうかもしれないのです。友人、家族、趣味、仕事、財産、記憶。

 

そのような状態に長期間至らないようにするために、何をすべきか。

それは今を生きることです。

私は時折、このような状況になると、山へ出かけました。周囲にはとうとう自殺しに行くんじゃないか。と思われたかもしれませんが。

ひたすら歩いて、足の裏にマメができて、潰れて、擦り切れるまで。痛い。その「感情」を感じるその時まで、ひたすらに歩きました。

またある時は腕立て伏せ、ある時はひたすら計算問題をときました。

そのような時、初めて生きている感じがしたのでした。

 

やりたくないことを漫然とやるのはやめるべきです。いかに生活のためであっても。

それを続けて、訪れる未来には同じようなつまらないことを淡々とこなす機械になったあなたしか存在しないのです。そのようなことをするために生まれてきたのでしょうか。

そんなはずはありません。もっと色々なことを試すため、感じるために生まれてきました。

心の不感症は死に至る病ともいえます。そのような状態の時は受動より能動です。

とりあえず体を動かしましょう。